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企業人が語る

NO.1 2004/10/08
企業が求める人材

「求人誌Arga!」2004/08/13〜2004/08/26号に掲載された記事です。

宮崎県独自の求人誌として、地域に密着した求人・求職をサポートするため、
就職に役立てる情報も提供していく『アルガ!』
この特集では、県内企業の方々に登場していただき、今現在、企業が求めている
人材とは、どういう方々なのか。また、企業人として社会人として必要なものは
なんなのか、聞いていきます。
今回は、都城市宮丸町にある『株式会社モリタ』代表取締役の
森田邦宏さんに、お話をおうかがいしました。


 
まじめに一生懸命働けば結果は必ずついてくる。
株式会社モリタ 代表取締役
森田邦宏さん


自分のために働くことの意味

 佐土原町に本社を置き、田野町に工場を持つ(株)モリタは、自動車や通信機器等の部品製造を担う会社。車のドアミラーやルームミラーなどの製作およびアセンブリー(組立て)を行い、国内海外生産ホンダ車向けの部品をここで製造しています。また、平成15年から、クリーンルームでの新事業も開始されました。
 モリタでの主な職種は製造が80%、補助や管理部門が20%ですが、社員からアルバイト・パートに及ぶまで、入社希望者はすべて社長の森田邦宏さん自らが面接をされています。
 「採用決定したのち普通は『試用期間』と言うところを、うちでは『お見合い期間』と言っています。結婚で言う大事な時期と一緒ですよ。その期間を経て『この人だ!』となれば、改めてモリタの社員としてスタートを切りましょう!となるのです。うちの幹部社員は、ほぼ100%がアルバイトから始めた人ですよ。私は社会人として第一に『会社のためよりも自分のために働け』、そして『会社のために必要な人間でないといけない』と言っています。もちろん最初のうちは、『自分の幸せが本当に作れる会社』という事が解らないかもしれないけど、その場で培える経験やチャンス、将来のためのワンステップにはすべきです。また会社に必要な人とは、仕事を通じてメリットを出す人のこと。会社が発展すれば当然自分に返ってくることだから、それが自分の幸せにも繋がるわけです。給料だって最初のうちは良くなくても、いずれ自分の力で勝ち取っていくぐらいの気概で臨んでほしいですね」。

人間の成功・不成功とは

 社会人として『働く』ことの意義を真摯に受け止め、社員に教えていこうとする森田社長は、「給料はもちろんボーナスも、アルバイト・パートにまで一度も欠かした事がありません」と胸を張る。ただその中でも諸事情から辞めていく社員をみると「もったいない」と切に思うとか。
 「会社とはやはり競争もしていくわけですから、そのための優秀な人材を揃えなければいけない。うちは男女関係なく頑張れば幹部になれるのですが、どうも今の人たちは我慢が足りないというか、なにかしら生きる本質を忘れているような気がしますね。仕事していればそりゃ苦しい事もあるでしょうが、頑張ればあと一歩なのにもったいないというのが多い。私の考えが古いのかもしれませんが、我慢という言葉すらなく、どうも安易な方法を求めているような気がします。もちろん中にはちゃんとポリシーを持って仕事している人もいますよ。要するに『付加価値を高めつつ生活の基盤を大事にしなくてはいけない』と思うんです。私は人間として成功か不成功かは、点数にして50点を並と考え、51点なら勝ち、49点なら負けと考えています。たった2点を頑張れるかどうかの差ですが、この2点をバカにしてはいけないと思います。私自身もこの観点を大事にしています」と森田社長。
 社長自身、同じ業界で20年働いたのち、平成2年に独立してから現在まで16年、仕事ひとすじに生きてきた。独立当初は自宅の2階で奥さんと2人、机を並べてのスタートだったのが、平成8年には現工場を受託。のち平成10年に正式に取得するまでは苦労の連続だったに違いない。

企業は人、その宝を大事にしたい

 「人間が生きていく本質として、家族を守り養っていく気構えは必要じゃないか」と森田社長は言います。
 「例えば、家に帰って子供の寝顔を1時間でも眺めれば『子供のために頑張ろう』と思うじゃないですか。苦しいけれども、頑張る!その気持ちが大事なんだと思うんですよね」。
 そのためいくら『会社が好き、社員が好き』という理想論を唱えたところで、生活の基盤となる給料を出せなければ、すなわち会社が儲からなければ、企業の宝となる社員を大事にできないと考えていらっしゃいます。
 「だから時には怒ったり泣いたりすることもあるけど、社員は機械じゃなく、自分の子供と一緒だから(怒るくらいの)愛情がないとダメ。逆を言えば社員も真面目に一生懸命やれば、それは必ず認められ、結果として出てきます。そういった人間と人間の付き合いを大事にしていきたいのです。だから、うちではチャレンジした上での失敗だったら良しとしています。動くというのは将来に向かって一歩一歩進むことですからね。そうすると結果として闘う集団が残っていくんですよ」。
 卵で言うなれば黄身の部分、つまり指揮官である自らがしっかりしていれば「上手くいく」と自信を持って言われる森田社長。
 「そりゃ私も人間だから、泣いたり笑ったり、ヤケ酒飲んだりもしますよ(笑)。でも、会社のため社員のためというのは、すなわち自分のためでもあるから頑張れるんです」という森田社長の考えは、企業と人との関係、そして社会人・企業人としての基本的な考え方とも言えるのです。
 
森田邦宏さん

 
 
Back-Number
    ホームページ掲載日 求人誌「Arga!」掲載日
第10回 鋤野 眞也さん 2005/02/04 2005/01/21〜2005/02/03
第9回 浦部 晃一さん 2004/12/29 2004/12/17〜2004/12/28
第8回 堀之内 芳久さん 2004/12/17 2004/12/03〜2004/12/16
第7回 二宮 朋基さん 2004/12/03 2004/11/19〜2004/12/02
第6回 大坪 篤史 さん 2004/11/19 2004/11/05〜2004/11/18
第5回 井上  治 さん 2004/10/22 2004/10/08〜2004/10/21
第4回 石 神 憲 一 さん 2004/10/08 2004/09/24〜2004/10/07
第3回 西田 英司 さん 2004/10/08 2004/09/10〜2004/09/23
第2回 二階堂 淳 さん 2004/10/08 2004/08/27〜2004/09/09
第1回 森田 邦宏 さん 2004/10/08 2004/08/13〜2004/08/26
 
 

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